土づくりのはじまり

地球のしごと大學の循環農学部に参加してきた。

地球のしごと大學 – これからの 生きる と しごと を創る

 

農家に産まれて、生きてきて、それとなく農業には関わってきたものの、ふわっと感覚的に知っているだけであって、知識として身についている訳ではなかったので一度基本から学びたいと思い申し込み。

 

講師の岡本よりたかさんは無肥料栽培という農薬や化学肥料は使わない農法を実践していて、ぼくがやってみたい方法でもあったのでドンピシャだった。

(ちなみに自然栽培や不耕起栽培、オーガニック農法、、、いろいろな農法があることは知っているけど、それぞれの違いが分からない。。。講座期間中に整理しておきたい)

 

千葉県は佐倉市にて講座スタート

午前中は自己紹介からはじまり、食や遺伝子組み変え作物、種苗法についての動画を見た。(種苗法がこの3月で廃止になるなんて知らなかったー。。)

www.youtube.com

www.youtube.com

・・・知っていたことでもいざ映像でみると突きつけられた感じがした。

自分の手で育てた野菜がいちばん安心だなと思うし、そう思えるものを育てていきたいなあああ。

 

午後は畑へ

まず最初にやったのが踏み込み温床というもの。

f:id:wisteria6:20180401214726j:plain

ぬか床のような匂いが、、、

これは藁、腐葉土、糠、油かすをいく層にも重ねてミルフィーユ状にして足で踏み込むもの。

すると微生物の力により発酵して温かくなるそうだ。

 

f:id:wisteria6:20180401214826j:plain

今回は野菜くずも投入

f:id:wisteria6:20180401214919j:plain

温度は20℃を目安に


↑これは気温と湿度を測れる湿温度計。しかも1日のデータを蓄積してあとで確認できるとのこと。便利!

この踏み込み温床の暖かい環境の中、発芽を促すのだそうだ。

 

続いて種まきへ

f:id:wisteria6:20180401223549j:plain

野口種苗の種

ポットの土には前もって仕込んであった踏み込み温床の土のほか、ピートモスバーミキュライト、もみ殻くん炭などを混ぜ込む。

 

ポットは10.5cmのサイズを使用。これはポットで発芽させ、ある程度成長したら路地に植え替えできるようにこのサイズを使用するとのこと。

もっと小さいポットや製氷皿のようなポットもあるけど、サイズが小さいと発芽してから路地への植え替えまでもう一度ポットに移し替えなければいけなくなり、植物にとっても土壌中の微生物にとっても負担になるようだ。

 

今回の講座で気づいたこと

よく農業は土づくりが大事と聞くけれど、無肥料農法での土づくりは土の中の微生物を育てる。この感覚が近いのかなと思った。

 

土壌中の微生物にとってより良い環境にしてあげること。微生物が活発になることで植物もよく育つ。それが人間が植物のためにできることなのかな。

土から微生物の声が聴こえるようになったらいいものだ。

 

f:id:wisteria6:20180401224352j:plain

菌糸がびっしりのもみ殻たい肥

 

次回は4月7日、この日蒔いた種たちが発芽しているのか楽しみであーる。

 

それでは

長屋でアート

3月末で取り壊しが決まっている長屋で初個展を開催するという友人とアートコラボをしてきました。 

f:id:wisteria6:20180321184050p:plain

どこか懐かしい佇まい

 

 

会場は『京島長屋82日プロジェクト』の空き長屋のひとつ。

kyojima-nagaya.localinfo.jp

 

※『京島長屋82日プロジェクト』とは

2018年1月9日(火)から立ち退き期限の3月31日(土)まで、取り壊しが決まった長屋で実施するプロジェクトです。空き長屋を使って様々な展示やワークショップを行います。

 

また、『京島長屋82日プロジェクト』は『39アートin向島』のプロジェクトのひとつで、周辺一体となって盛り上がっている、情緒ありアートありなイベントなのでした。

 

39art-mukoujima.info

※『39アートin向島』とは

向島エリアでは3月9日を中心とした3月いっぱい、「39アート in 向島」と題して、エリア内の拠点、アーティスト、まちの人が様々なイベントや展覧会、まちあるきなどを開催しています。

 

友人(通称:ペコ)とは今年のはじめに、とある酒場のイベントで知り合ったばかり。それにもかかわらず、意気投合して今回のアートコラボが実現したのでした。

「いつかアートコラボしたいね~」

などと話した気もするけど、実現までが早かった!(約2ヶ月弱)

 

ペコが描き、ぼくが額縁を作るというアートコラボ。

額縁は各辺別々の木材を使い、たき火しながら焼きました。(工程についてはまた追々)

f:id:wisteria6:20180321215851j:plain

すべて0.05mmの黒ペンで描いてます

本人いわく、大学を卒業して新卒で入社した会社を1ヶ月弱で逃げるように辞め、その後の、人生に悶々としていた時期(いわば、人生の暗黒期(笑))に、ふと描き始めたとのこと。

 

自らの作品を『模様芸術』と呼び、『出没する個展』と題して自分が遊びに行くところに、自分のアート作品を持っていくというスタイルを確立しているペコ。

年初めに出会った酒場でも酒場という空間でありながら、出没していたのでした。

※『模様芸術』と『出没する個展』はともにペコの造語です。

 

『出没する個展』は「自分が遊びに行くところに、自分のアート作品を持っていく、というシンプルな企画です。」と、この感覚をとても大切にしているペコ。

 

今回の個展も作品の説明書きなどはなく、会場である長屋の和室に、そっと置く感じの展示でした。

 

f:id:wisteria6:20180321181358p:plain

 

既存の個展にあるような個展を観に行くという感覚は当てはまらず、ただただそこに作品達が"出没"しているのでした。

 

f:id:wisteria6:20180321181456p:plain

f:id:wisteria6:20180321181509p:plain

「美しいものを創作しようとする努力ほど、人間の魂を清めてくれるものはない。」ー ミケランジェロ

ペコが作品を描いているところは見たことはないけれど、とにかく無心でいるんだろうなあ、と想像する。なんだかこの言葉がぴったりとはまる気がした。

 

長屋とアートが醸し出した空間(あとコーヒーと音楽も)はどこか懐かしく特別で、アートって良いよねって、そう思える1日でした。

 

それでは。

 

ペコの作品もっと見てみたい方は

こちらからどうぞ。

https://ryota-yasuda-peco.tumblr.com