長屋でアート
3月末で取り壊しが決まっている長屋で初個展を開催するという友人とアートコラボをしてきました。
会場は『京島長屋82日プロジェクト』の空き長屋のひとつ。
※『京島長屋82日プロジェクト』とは
2018年1月9日(火)から立ち退き期限の3月31日(土)まで、取り壊しが決まった長屋で実施するプロジェクトです。空き長屋を使って様々な展示やワークショップを行います。
また、『京島長屋82日プロジェクト』は『39アートin向島』のプロジェクトのひとつで、周辺一体となって盛り上がっている、情緒ありアートありなイベントなのでした。
※『39アートin向島』とは
向島エリアでは3月9日を中心とした3月いっぱい、「39アート in 向島」と題して、エリア内の拠点、アーティスト、まちの人が様々なイベントや展覧会、まちあるきなどを開催しています。
友人(通称:ペコ)とは今年のはじめに、とある酒場のイベントで知り合ったばかり。それにもかかわらず、意気投合して今回のアートコラボが実現したのでした。
「いつかアートコラボしたいね~」
などと話した気もするけど、実現までが早かった!(約2ヶ月弱)
ペコが描き、ぼくが額縁を作るというアートコラボ。
額縁は各辺別々の木材を使い、たき火しながら焼きました。(工程についてはまた追々)
本人いわく、大学を卒業して新卒で入社した会社を1ヶ月弱で逃げるように辞め、その後の、人生に悶々としていた時期(いわば、人生の暗黒期(笑))に、ふと描き始めたとのこと。
自らの作品を『模様芸術』と呼び、『出没する個展』と題して自分が遊びに行くところに、自分のアート作品を持っていくというスタイルを確立しているペコ。
年初めに出会った酒場でも酒場という空間でありながら、出没していたのでした。
※『模様芸術』と『出没する個展』はともにペコの造語です。
『出没する個展』は「自分が遊びに行くところに、自分のアート作品を持っていく、というシンプルな企画です。」と、この感覚をとても大切にしているペコ。
今回の個展も作品の説明書きなどはなく、会場である長屋の和室に、そっと置く感じの展示でした。
既存の個展にあるような個展を観に行くという感覚は当てはまらず、ただただそこに作品達が"出没"しているのでした。
「美しいものを創作しようとする努力ほど、人間の魂を清めてくれるものはない。」ー ミケランジェロ
ペコが作品を描いているところは見たことはないけれど、とにかく無心でいるんだろうなあ、と想像する。なんだかこの言葉がぴったりとはまる気がした。
長屋とアートが醸し出した空間(あとコーヒーと音楽も)はどこか懐かしく特別で、アートって良いよねって、そう思える1日でした。
それでは。
ペコの作品もっと見てみたい方は
こちらからどうぞ。
https://ryota-yasuda-peco.tumblr.com